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zoom RSS 「家計主導型」と「輸出主導型」

<<   作成日時 : 2014/12/11 15:47   >>

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世界各国の経済状況を分析するのに、「家計主導型」「輸出主導型」というものが提案されました。
【柴山桂太】日本はどの道を進むのか?  (三橋貴明の「新」日本経済新聞)

<一部抜粋>

『 実体経済が悪化している中国で、デフレリスクが出てきたと報じられています。

中国はこの11月に利下げしたばかりですが、デフレリスクが出てきたとなると、さらなる追加緩和に向かうかもしれません。

来年はECBも量的緩和に踏み切ると見られています。ドイツ(ドイツ連銀)が強硬に反対しているため、どうなるか分かりませんが、ドラギ総裁がかなり強力にプッシュしているようです。

アメリカがQEを停止する一方で、日本、中国、EUがさらなる緩和に向かう。二〇一五年は世界的にマネーの流れが大きく変わる年となるでしょう。そしてしばらくは、投機資金があっちに行ったりこっちに行ったりと、不安定な状況が続くものと思われます。

欧州では、緩和マネーの流入で住宅市場に過熱感が出ています。

バブルがすでに弾けたスペインなど南欧諸国では不動産の値下がりが続いていますが、今度は緩和マネーがイギリスやスイスに流れ込んで、不動産価格を押し上げているようです。特にイギリス南東部(ロンドン)では、不動産価格の上昇が急で、カーニー中銀総裁がバブルを懸念しています。
______________

イギリスは、リーマンショック後も経済は比較的好調でした。しかしそれは、緩和マネーの流入による不動産の値上がりや、高い家計債務比率に支えられた好景気と言えます。フィナンシャル・タイムズの記事によると、イギリスの実質賃金は低下傾向。同じく経済が(比較的)好調なドイツが実質賃金の上昇を伴っているのと好対照です。

今後の経済成長を考える時、イギリスは一つの典型だと思います。物価や賃金は伸び悩んでいるのに対して、不動産など資産価格は上昇し、高い家計債務に支えられて個人消費が伸びる。資産価格の上昇と家計債務の上昇によって主導された経済成長の典型的なパターンをここに見いだすことができます。これを「家計債務主導型」の成長と呼ぶことにしましょう。

もう一つのパターンはドイツです。ドイツの場合は、家計債務は増えていません。GDPに占める家計債務の比率は56%と、先進国でも別格に低い水準にあります。

ドイツも物価は伸びていませんが、輸出を伸ばして成長してきました(さすがに最近は頭打ちですが。)金融緩和には慎重で、国民は無理な消費をせず、外需を取り込んで成長する。これを「輸出主導型」の成長と呼ぶことにしましょう。

いま先進国の成長を見ていると、「家計主導型」と「輸出主導型」の二つのパターンがあるように見受けられます。最近、景気が上向いているアメリカは前者です。最近、家計債務が再び上昇に転じたと報じられています。

この二つのパターンはどちらも善し悪しがあります。「家計債務型」の場合は、資産効果による個人消費の拡大が成長のエンジンですが、ある程度までいくと資産バブルの懸念が出てきます。金融当局は、資産市場が過熱しすぎないように市場の動向を見ながら、微妙な舵取りをしなければなりません。

他方、「輸出主導型」の場合は、輸出と設備投資の堅調な伸びを伴いますが、外需や為替の動向に大きく左右されます。ドイツの場合、ユーロ圏域内の貿易は為替リスクがありませんが、欧州経済の低迷で外需が不足し、成長見通しは下方修正されました。

ロシアなどの資源国も、「輸出主導型」に分類できると思います。しかし最近の資源価格(特に原油価格)の低迷で、ロシアの先行きも厳しくなってきました。

グローバル化と金融緩和がミックスして進行する現在、「家計債務主導型」と「輸出主導型」の二つが、有力な経済成長のモデルとなっています。

では、日本はどちらの道を進むことになるのでしょうか。あるいはまったく別の成長モデルを生み出すことになるのでしょうか。二〇一五年に問われるのは、そのような問題だと思います。    』
                                                                                                                           

「家計主導型」と「輸出主導型」、という分類は、中々興味深い分類方法だと思います。
この分類方法が経済分析に有効かどうか、今後も見ていきたいところです。

日本がどちらの分類に属するかですが、よく分かりません。
「家計主導型」について、日本は内需主導の経済と言われてますが、デフレが続いており脱却できないと内需も減少し続けます。
「輸出主導型」について、円安で輸出が堅調、といっても工場は海外に移転しており、資源・エネルギーの輸入も増大しているので、庶民レベルでは実体経済をあまり押し上げないようです。

日本はいまのところ、この分類ではかなり中途半端な国ではないでしょうか?

   

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